リフォームは住まいの不具合を改善し、快適な居住空間を作るための一つの方法です。
同時に、建物性能や建物寿命を維持するために必要なメンテナンスのリフォームが必須であることも
忘れてはいけません。
このメンテナンス系のリフォーム工事においては、よく訪問営業が来るという話もよく耳にします。
外壁塗装やシロアリ、屋根瓦、水道の水漏れなど。。。
全ての訪問業者が悪いという事ではありません。
しかし、残念ながら一部の悪徳訪問業者が生き残っているのもリフォーム業界なのです。
そんな悪徳訪問業者に騙されないためのポイントをご案内します。
①訪問営業は「話がうまい。うますぎる。」
多くの訪問業者に共通するのは、「話がうまい」という点です。
"言葉巧み"とは、このことか!と思うほど。
②訪問営業は「回答、決断を急かす。」
とにかく、その場で回答を得ようとします。
今決めてくれたら値引きします。と言うのも常套句です。
また、最終的には不安を煽るような言葉を織り交ぜてくるのも特徴的です。
話がうますぎる営業、不安を煽ったり、高圧的な話し方の場合や
契約締結を急かすような場合は、注意が必要なケースが多いです。
冷静に検討しましょう。
以前、こんなお話をお客様から聞いた事があります。
・外壁塗装の訪問営業の会社が、「近くで現場をやっています。」と挨拶にきた。
・「こちらのお宅も塗装時期なので、塗装をした方が良い」と勧められた。
・「近くでやっている現場がもう少しで終わるので、その足場をそのまま使わせてもらえれば、
足場代を無料にできるので安くすることが可能。」
という話をされたそうです。
もしかしたら、似たような話をされた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
お客様から「どう思います?」と相談を受けましたが、その前に、私には素朴な疑問がありました。
通常、足場屋さんは朝、トラックで現地に到着し、足場を下側から順番に組み立てていきます。
組み上がった足場には、塗装屋さん等が乗って作業を行います。そのため、足場は頑丈な鋼管を使用する事が多いです。
足場を組み上げる場所には、これからリフォームを行う住宅が建っています。
足場を組む作業で建物が傷つかないように、職人さんが丁寧かつ迅速に作業を行っていきます。
それでも、1軒分の足場を組むのには、朝から始めても、夕方頃までかかるケースが多いです。
逆に、作業後の足場を外す時も同様に、工事完了後の建物に傷がつかないように職人さんは気を使って足場を解体していきます。解体していく足場には、自らが乗っている状態ですので安全性にも、とても気を使って作業を行います。トラックに足場を荷崩れしないように積み込んで作業完了となるまでには、足場を組む時と同じように半日以上の時間がかかります。
訪問営業の人が言った「近くの現場の足場をそのまま使う」というのを
言葉通りに考えれば、お客様の家に足場設置が完了するのは、
近くの現場から足場をそのまま運んできて、夕方頃から組み立てるので、完了するのは深夜になります。
深夜にカンカンと音を立てて足場を組んでいる家は一度も見た事がありません。
または、夕方から組むのではなく翌日以降に出直して足場を組むようでしたら、
「近くの現場の足場をそのまま使う」という話とはつじつまが合わなくなってしまいます。。。
不思議な値引きサービスですよね?
このような根拠のない値引きも危険です。
悪質業者の被害にあわない為にも、信頼のおける施工会社を選びましょう。
また、クーリングオフという制度もあります。
間違った解釈をされている方も多いですが、クーリングオフ制度はお客様を保護する制度ですので、
正しく制度を理解して、被害にあわないように心掛けましょう。
次回も、悪質訪問会社に騙されない為のお話を書きたいと思います。