リフォーム・リノベとお金のお話。~その1~
納得リフォームスタジオの望月です。
今回より『リフォーム・リノベーションに纏わるお金のお話』を
何回かにわたって記事を書かせていただことうと思います。
第1回目は『リフォームって割高!?』です。
お客様とお話をしていると、このフレーズが出てくる事が時々あります。
それが「リフォームって割高だよね?」という言葉。
お客様から、その質問をいただいた時に、私はこう答えるようにしています。
「はい。その通りです。」
そして、その質問をされるほとんどのお客様が、お仕事をご依頼してくれるという不思議。。。
なぜ割高だと回答したにもかかわらず、御契約・御発注をしてくださるのか??
突然ですが、少し話がそれます。
「物価の優等生」と言えば、卵ですね。我が家でも欠かせない食材の一つです。
一般的に卵を購入する場合、1パック10個入りの商品というのが身近な商品だと思います。
卵1パックっていくらでしょう?だいたい200円前後くらいでしょうか?
仮に1パック200円だったとしたら、卵1個は20円という大まかな換算ができます。
一方で、業務用等で時々みかける20個入りのパックがあります。
私が最近見た20個入りの卵は360円でした。
これを1個あたりに換算すると卵1個が18円です。
一般的によく見かける卵は、大量に入った業務用よりも、なんと1割も価格が高い。
という事は、10個入り1パック200円の卵は20個入りの卵よりも『割高』になりますね。
しかし、多くのご家庭では「卵、20個も食べきれないよ」「そんな大量には必要ない」という話につながっていきます。
そうなると、選ぶのは10個入りで200円の卵です。そう、業務用よりも1割も割高なのに。。。
勘の鋭い方ならもう、お気付きだと思いますが、金額を総額で考えてみましょう。
単純に卵の個数、ボリュームは異なりますが、一方は200円でもう一方は360円
価格差は1.8倍です。
実際に使いたい卵の数が「8個」だった場合、どちらの卵を買うでしょう?
200円?360円?
さて、十分に寄り道したので、元のリフォームの話に戻ります。
坪単価や㎡単価など、リフォーム工事を行うにあたって必要になる最小構成数となる「単価」という観点で考えれば、部分的なリフォーム工事等は、新築工事に比べて「単価は割高」になる事が多いです。
25坪の住宅を造るにも、3坪のお部屋を増築するのも
基礎や土台、柱、梁に加え、壁も屋根も必要になります。
数量は違いますが、必要な工種は同じです。必要な工種が同じなら、数量の多い方が単価が下がるのは頷ける話ではないでしょうか。どこかで聞いた、20個入りと10個入りの卵のように・・・
金額が割高か否かは「何と比べて」高いのか・安いのかという話になっていきますが、
お客様が「必要とする内容」と「実施しようとする工事によって得られるモノ」のバランスが
リフォーム・リノベーション工事を高いものにも、安いものにもしてしまうのだと思います。
「その」リフォーム工事が割高なのか否かは、本当はお客様にしかわからない事なのかもしれません。
私たちが進むべき進路は、きっと「気持ちいいバランス」の工事なのだと思います。